透析室のご案内

当院の回復期リハビリテーション病棟では、人工透析が必要な患者様の受入を行っております。透析患者様が安心して、人工透析治療を行いながら、質の高いリハビリテーションをご提供できるように努めております。

透析室の職員は常勤医師が1名、非常勤医師が1名、看護師が1名、臨床工学技士が4名勤務しております。

透析中のリハビリに関して

透析患者様は御高齢の方が多く、病前より運動量が減少し身体機能が低下している傾向にあります。このような患者様を対象に透析中のリハビリを実施しています。
透析中の運動は最大酸素摂取量の増加、心肺機能の改善、骨格筋繊維の増加、血圧低下、血清脂質の改善、蛋白質エネルギー障害の改善、透析効率の改善、フレイル、サルコペニアの予防・維持等様々な効果があると言われています。
しかし全身状態や既往歴によって透析中にリハビリを実施する事が困難なケースもあります。その為、透析専門医の指示のもと安全に運動を行っています。

運動内容

透析は週3回程度、4~5時間行われますが、年齢や身体状況、目的によっても運動の内容や負荷量、実施回数等は変わります。リハビリは透析室で寝たまま行い、専門のリハビリスタッフと1対1で実施します。主にストレッチを中心とした関節可動域訓練やテラスエルゴという寝ながら自転車のペダルを漕ぐ運動機器を使用します。

テラスエルゴ(有酸素運動)

透析開始30分後から2時間以内に実施します。血圧低下のリスク管理に気を付ける為に、運動前、運動中、運動後にバイタルを測定します。運動は5分~10分程度行います。

外出訓練や家屋調査

退院後、在宅の生活を想定して家屋調査や外出訓練を適宜実施させて頂いています。透析患者様が自宅に退院されるケースでよく難渋されるケースが維持透析先までの通院の移動手段があげられます。医師を中心にリハビリ、看護師、医療相談員、栄養士と連携し、チームで退院後を想定した環境のご提案をさせて頂きます。